こんにちは、いずみです。
谷あり山ありだったこの夏、疲れた心を癒してくれたのはTBSの新日曜劇場ドラマ『TOKYO MER~走る緊急救命室~』でした。
オババの相手をしながらリアル視聴し、録画しておいたのをもう一度ゆっくり見直すのが至福の時間でした。旦那が見ているのにも便乗して3回見た回の方が多いです。
実際に現場でお仕事されてる方からすれば理想に走りすぎて有り得ないストーリーだったかもしれません。
でも事故や災害の現場で救急医療、レスキューのプロフェッショナルたちがそれぞれの任務に死力を尽くして挑む姿は感動ものでした。ヒューマンドラマ好きにはたまらない作品です。
あらすじ
事故・災害・事件の現場へと駆けつけて、患者を救命するために発足した“TOKYO MER”。
救命救急チーム”TOKYO MER”のメンバーは、7人。チーフドクターの喜多見幸太(鈴木亮平)、研修医・弦巻比奈(中条あやみ)、看護師・蔵前夏梅(菜々緒)とベトナム人看護師・ホアン・ラン・ミン(フォンチー)、麻酔科医・冬木治朗(小手伸也)、臨床工学技士・徳丸元一(佐野勇斗)。そして、厚生労働省の官僚であり医師の音羽尚(賀来賢人)。その誰もが救命医療のスペシャリストたちだ。発足記念式典の最中、バス事故で重篤患者が出ているとの通報を受けて、チームは現場へと急行する。そこには、何人もの命の危機に瀕した患者が待ち受けていた!複数の患者を危険極まりない事故現場でオペをするという前代未聞のミッションに挑む。
そして、医師の常識を超越した喜多見の救命行為は、厚生労働省で問題視されてしまう。
出所:TBS番組公式サイトより
発足早々に解散の危機を迎るTOKYO MERに、工場爆発というさらなる試練が待ち受けていた…!喜多見とメンバーに難しい決断が迫られる!
感想
私はキャストのイメージが合わない作品は見ません。特に女優さんにはうるさく、好きでない女優さんが出ていると名作と言われてもアウトです。
”TOKYO MER”の主役、鈴木亮平さんは世界遺産好きの人、賀来賢人は賀来千香子の甥のちょっと変な人という認識でした。
どちらもバラエティ番組でお見掛けしたイメージで、俳優としては興味がありませんでした。(ファンの方ごめんなさい。今はお二人とも出演作品を遡って見たいと思う俳優さんです)
でも”TOKYO MER”は予告を見た瞬間に、鈴木亮平さんってこんな演技するの?見たい!と思いました。石田ゆり子さんと佐藤栞里さんが出ているのも決め手になりました。
1話の予告ティーザーにも登場する石田ゆり子さんは声のトーンが心地よくて好きです。
【この先ネタバレあり】
そして意外なことに賀来賢人さんは、全くイメージの違う厚生労働省の官僚役で登場でした。
ドラマの間に流れる保険のCMでは今まで通りのキャラで、あまりのギャップに戸惑いました。
でも賀来賢人さん演じるクールな音羽先生は「MERを監視するために同行する」と言いながら、ひとたび現場に出動すると目の前の命を必死に助けようとする熱さがだだ洩れ。
本人は頑なに否定して「自分は官僚だ」と言い続けますが、サラブレッドではない彼は理想とする医療制度を実現するために権力を持とうとして厚生省の医系技官をしていたのです。
ナースの菜々緒さん、フォンチーさんはMERに選ばれるだけあって超優秀。喜多見チーフから機関銃のように出される指示をテキパキこなします。
研修医の比奈先生役、中条あやみさんは「自分には無理、できない」とMERに選ばれたことを嫌がっていましたが、命懸けで目の前の命を助けようとするチーフやメンバーの姿を見て救命医療の大切さに気付きます。
チーフも音羽先生も居ない最終回の出動要請を彼女は「チーフに教えてもらったこと、自分に出来ることをしてくる」と受けます。比奈先生の成長ぶりに涙。
鈴木亮平さんの妹、喜多見涼香役を好演した佐藤栞里さん。女優もしていることを知りませんでしたが、重要な役を彼女らしく演じています。
涼香は栞里さん以外の人をイメージできないくらいぴったりでした。ストーリーが進むごとに登場が増えて嬉しかったです。
仲里依紗さんは喜多見先生の元妻の循環器外科医。二人の関係はあまり詳しく描かれませんでしたが、続編やスペシャルがきっとあると思うので取ってあるのかも。
このドラマで彼女を見るとなぜか竹内結子さんが浮かびました。結婚後の方が活躍されているイメージです。
東京都知事役の石田ゆり子さん。MERの出動報告を受けたあと、廊下で一人喜びを表すシーンが好きでした。
みなさん魅力的で語り始めたら止まりません。医療用語だらけのセリフをよどみなく話す鈴木亮平さんはほんとうに素晴らしく、現場の緊迫感が伝わってきます。
ただ、天沼議員だけはどうして桂文珍さんだったのか謎です。
番組公式サイト
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主題歌GReeeeN「アカリ」
「Don’t cry もう泣かないでいい ♪」のフレーズを聞くと泣きそうになります。でも力が湧いてくる名曲でドラマにぴったり。
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ひとりごと
オババが心臓で入院手術となった時「高齢者にそこまでする必要があるの?」というのが私の正直な気持ちでした。
お医者さんの見解は「今なら治療に耐える体力があるし、もう一度日常生活に戻れる」でした。
入院する前からすでに認知症の兆候が出始めていて「心臓が良くなったとしても認知力は戻らない。世話をするのは私、命だけ助けてもらっても困る、無責任だ」とさえ思いました。自分のことなら手術をせずここで終わりにしたと思います。
冷血な嫁はそんなことを考えていましたが、夫をはじめ血縁者は手術を選びました。
”TOKYO MER”を見て、お医者さんは無責任に生かそうとしたのではなく「まだ生きられる命」と判断されたから骨を折ってくださったのだと思うようになりました。
退院してから体調が安定するまで大変でしたが、今は入院前と変わらないくらいまで元気になりました。
記憶力は低下していておかしな事を言う時がありますが、性格はそのまま、計算や読み書きもできます。デイサービスで作ったカレンダーには自分の名前をローマ字の筆記体で書いていました。
トイレや外出は1人では無理になりましたが、お医者さんの見立て通り、見事にカムバックです。
30代で夫が急死しずっと1人で頑張って来たオババは、みんなに支えてもらいプレゼントされた時間を生きています。