こんにちは、いずみです。
来月にオババが老健施設から戻ってきます。
高価な薬を飲んでいるので、めいっぱい置いてもらってもうちの場合は3か月が限度。
すでに特養の申し込みもしているのですが、コロナ第6波が爆発的に拡大していて老健側が本人との面談を許可してくれず特養の審査にたどりつけません(泣)
一番寒い時期にいったん自宅に戻ってデイやショートステイでつなぎながら特養か老健に再入所できる日を待つことになります。
そんな中でも本は読めると思うので今年は読書の記録を残そうと思います。
読むだけではすぐに内容を忘れてしまうのでアウトプットしておくとよいそうです。
「ボケ日和」の感想
というわけで、1冊目は
[PR]ボケ日和―わが家に認知症がやって来た!どうする?どうなる?の感想です。
介護のことを考えるのは憂鬱で先送りしてしまいがち。
私もまさにそうでした。
でも、この本をもっと早く読んでおいたら違う判断ができたと思います。
終わりの見えない介護は自分や家族の生活を守りながら続けることが大切です。
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介護で第一に尊重されるべきは、患者の生活を支えている家族
介護保険制度の誕生でむかしに比べると介護は楽になっています。
それでも介護の必要な人と同じ空間で生活をしながら支えている家族はやっぱり大変です。
うちは旦那と2人体制ですが、介護にかかわる人数が1〜2人の家庭は早めに施設利用を考えた方がよいそうです。
「第一に尊重されるべきは、患者さんの生活を支えているご家族です」という著者の言葉に背中を押されて老健入所を決めました。
認知力が低下して排泄の問題が増えてくるのが一般的だと思いますが、うちの場合は逆。
排泄の失敗が続くようになった時点でギブアップしてよかったのに認知症が軽度だったのでまだ入所の時期ではないと思っていました。
何もかも要介護者ファーストにしていたら家族の生活は立ち行かなくなってしまいます。
家の中がギスギスした状態での在宅介護はみんなが辛くなります。
要介護者も家族の一員。
わがままを聞くばかりでなく家族の生活を守るために協力してもらっていいのです。
世話をかけるばかりと思われしまう要介護者にも家族のためにできることはあります。
それが介護サービスの利用です。
要介護状態になった人がデイやショートステイ、施設入所などの介護サービスを受けると家族を休ませてあげられます。
幸いオババは社交的なので嫌がらずにデイや老健に行ってくれて助かっています。
デイには看護師さんも居てちょっとした体調の変化を知らせてくれるので家より安心です。
介護サービスを利用するのが要介護者に与えられた役割です。
どうしても無理な方もいるかもしれませんが、どんな所なのかわからなくて嫌がっている場合もあります。
ケアマネさんにお願いすれば無料でお試しの手配をしてくれるので一度行ってみるとよいです。
手を出せない外野は口を出してはいけない
主になって介護者している人や福祉施設のスタッフの心を折るのは、ふだん患者の介護をしていなくてこれまでの経緯や介護の様子を知らない人だそうです。
介護にノータッチでいられる人は、介護にかかる費用や実際に面倒を見ている家族をねぎらうためのお金を出してサポートするのがベストです。
何でもないことが1人でできない人と一緒に生活するのがどれほど大変なのか外から見ているだけではわかりません。
気づいていても思うようにできないこともあります。
実情を知らない人の心ない言葉に介護を支えている家族やサービスに携わるスタッフは疲弊します。
一日だけでも介護が必要な人と一緒に過ごしてみたら世話をする側の気持ちが少しはわかるかもしれません。
介護に手を貸せない人が出して喜ばれるのはお金だけです。
献身は親孝行ではない
私より上の世代の人からは「まだ仕事行ってるの?」とよく聞かれます。
単に聞いているだけなのか、姑を看ずに働いているのを非難したいのか真意はわかりません。
介護保険制度がなくて自分たちは損をしたと思う気持ちがあるのかもしれません。
私が仕事を続けてその人に迷惑を掛けているわけではないので聞き流していますが気分は良くないです。
仕事で離れている時間があるからオババにも寛容になれるし気持ちを切り替えることが出来るのです。
仕事を辞めて介護するのが親孝行ではありません。
優しい人ほど自分を犠牲にしてしまいますが、子供が追い詰められるような介護を親は望んでいないはず。
何かあっても助けてくれない人の声はスルーしましょう。
介護者も休んでいい
コロナの影響で老健入所後は自由に外泊できません。
なのに「お正月も帰って来てないの?」と家族がオババを帰宅させていないように言われました。
家族だったら年末年始も休みを返上して相手をするのが当たり前なんでしょうか。
事情を知らない人のこういった無神経な言葉は介護のストレスを倍増させます。
反対に実際に介護をされていた方は自分が大変だった時を振り返って労いの言葉をかけてくれます。
気持ちをわかってくれる人の存在は心強く、介護のことも教えてもらえるので何かと頼りになります。
限界まで我慢したら介護する側の心が壊れてしまいます。
最期に流す涙が残らないほど辛い状況になる前にSOSを出さなければいけません。
介護者に必要なのは自分を理解してくれている人とプロのサポート。
家族でなくてもできることはどんどん助けてもらって休みましょう。
介護に奮闘している家庭にはそれぞれの事情があります。
言葉は人を慰めも傷つけもします。
手を差し伸べられないのなら黙って見守るのが優しさだと思います。
「ボケ日和」は介護の当事者になる前に読んでおきたい本です。
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