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「ジョゼ」 ハンジミン・ナムジュヒョク cine21 №.1283 インタビュー記事 ③【2020年】

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こんにちは、いずみです。昨年一番印象に残った俳優はナム・ジュヒョクさんでした。

「ジョゼ」でハン・ジミンさんの相手役として知り、その後「まぶしくて」、「麗<レイ>〜花萌ゆる8人の皇子たち」のジュヒョクさんを見て「ジョゼ」がますます楽しみになりました。

今回は「ジョゼ」が韓国で公開された時に掲載されたジュヒョクさんのcine21インタビュー記事をご紹介します。よろしければおつきあいください。

※この記事は2020.12.29に姉妹ブログに投稿したものを移転して書き直しました。

 

 

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「ジョゼ」ナムジュヒョク-そばにいるよ

ジョゼ ナムジュヒョク

目に見えはしないが、貴く特別な保護幕をまとっていた<保健教師アン・ウニョン>の漢文教師ホン・インピョのように、実際のナム・ジュヒョクからも特別なエナジーを感じられるか知りたかった。

あるいはドラマ<スタートアップ>のナム・ドサンのように工科大生の思考回路を持った突飛でカッコいい青春の象徴なのか、あるいはドラマ<まぶしくて>のイ・ジュナのように、どん底を経験しても温もりを秘めた青年に近いのか気になった。

意外にナム・ジュヒョクは無色無臭だった。
中学生の時にバスケットボール選手として活躍した履歴やモデルとして活動して俳優になった履歴から推測することになるエナジーと華やかさはどこに隠しているのだろう思われるほど静かに環境に溶け込んだ。
その無色無臭さと調和こそ俳優ナム・ジュヒョクの最強の武器という気がした。

<ジョゼ>では愛の喜びと悲しみを順に通過する大学生のヨンソクになってジョゼ(ハン・ジミン)の世界に自然に入り込む。
犬童一心監督の<ジョゼと虎と魚たち>をリメークしたキム・ジョングァン監督の<ジョゼ>はキラキラしたスターではなく、いい役者になりたいナム・ジュヒョクがもう一度心を尽くして没入した作品だ。

-昨年の冬、冬が主な背景である<ジョゼ>を撮った。 冬が好きか。

=寒さを感じながら仕事をする時の冬ではなく'休む'冬が好きだ。

-撮影順で見ると、ネットフリックスオリジナルシリーズ<保健教師アン・ウニョン>、映画<ジョゼ><リメンバー>、ドラマ<スタートアップ>まで作品と作品の間に休む間もなくずっと走ってきた。台本を熟知する時間もぎりぎりだと思うが。

=実際に切迫してやることになった。到底準備できない状況であったら挑戦しなかっただろう。
十分に準備出来ない状態で作品に入ることは私もやはり望まない。

たとえば<スタートアップ>での編み物も<保健教師アン・ウニョン>のときに組みひもづくりをしたからなのか、すぐ手に慣じんだ。
ただ短い期間に多くの作品に出て、もしも私が演じた人物が似て見えたらどうしようという心配は大きかった。

-<ジョゼ>は犬童一心監督の<ジョゼと虎と魚たち>をリメークした作品だ。 公開当時には幼くて映画を見ることはなかったはずだが、初めて原作に接したのはいつか。

=映画が公開されたのが2004年だから、そのとき私は小学校4年生だった。
成人になってから映画を知るようになったが、いつも見なければ見なければと思いながら実際に見ることはできなかった。
そして2~3年前くらいに映画を見たと記憶する。

-キャスティングの提案を受けた時は何を思ったのか。

=個人的にはみんなが私に対して期待するイメージから抜け出したかった。 青春物によく似合う20代の男性俳優ではなく、演技で何かを見せたい欲が大きかった。
素敵なキャラクターばかり引き受けたくなかった。 そんな時にキム・ジョングァン監督の<ジョゼ>のシナリオがやってきた。
これまではこのような作品が上手く来なかった。

<ジョゼ>は人物の多様な感情を繊細に表現しなければならない作品で、そのような演技をとてもしてみたかった。
また、キム・ジョングァン監督が作る<ジョゼ>はどんなだろうかと期待された。
<ポラロイドの作動法>から<ペルソナ>まで監督の映画はもちろん、ミュージックビデオも取りそろえて見た。

監督が演出する映像に入ってみたかった。 シナリオを読んでからは平凡だが平凡ではない、あるいは平凡ではないが、平凡な物語を上手く作っていきたいと思った。

-<ジョゼと虎と魚たち>で妻夫木聡が演じた主人公・恒夫と<ジョゼ>でナム・ジュヒョクが演じたヨンソクはどこが同じで違うのか気になる。

映画出演当時、妻夫木聡は和やかな少年のイメージで愛される日本のライジング・スターだったし、そのような点で妻夫木聡とナム・ジュヒョクの間のつながりもあるように見える。

=妻夫木聡は本当に好きな俳優だ。 イ・サンイル監督の<怒り>を見てもあらためてすごい俳優だと思った。
<ジョゼ>の撮影を終えて実際に日本で妻夫木聡に会う機会があった。 撮影を終え、今年2月頃に犬童一心監督と妻夫木聡に会うことにしたが新型コロナウィルスのために会えなかった。

ヨンソクを演じながらどんな感情を感じ、その感情を持ってどのように演技したか直接話しを交わしたかったのに残念ながら次の機会を約束するしかなかった。
演技するときは最大限、妻夫木聡を参考にしたり比較しないようにした。

まだ演技力が足りないためか、妻夫木聡が演じた恒夫と私が引き受けたヨンソクを比較しながらキャラクターを作って行ったら、間違いなく私が作り出したいヨンソクを作れずに倣っていただろう。
中途半端にまねたくなくて私だけのヨンソクを作りたかった。

-ヨンソクは愛と欲望に正直な男と思うが、どのようにキャラクターを理解して演じたのか。

=ヨンソクは卒業を控えて就職をしなければならない状況に置かれている平凡な大学生だ。
そして偶然にジョゼに会って恋に落ちる。
誰かを愛するとよくしてあげたくて、もっと大きな恋愛を与えてあげたくて、それで成功するため自分の将来だけを見て突き進むようになったりするようだ。

でもジョゼは何よりもヨンソクがそばにいてくれることを望んだ。
そばにいるだけでも幸せになれるのに、ヨンソクは自分が成長してこそ、堂々としてこそ、立派になってこそ、彼女をもっと幸せにしてあげるられるのだと思っていたようだ。

ジョゼ ナムジュヒョク

-<ジョゼ>は現実の重さの前で徐々に腐食されて磨耗される愛の物語だ。
きらめいて美しい愛ではなく卑怯で恥ずかしい愛の感情を表現しなければならない瞬間が多かったようだ。

=ヨンソクがジョゼに、"そばにいるよ"と言うシーンがある。
このセリフがとても記憶に残っている。 その言葉はヨンソクの本心だったが、結局胸の痛む言葉になってしまう。
本気で言った愛の告白が大きな傷になりうるということを時間が経って知ることになる。

だんだん現実の壁にぶつかりながら自分が吐いた言葉が思い出せないこともあり、守れない言葉になることもある。
そう考えながら、その感情の流れに従いながら演技した。 本当に没入して、それでつらくて大変だった。

演技をする時はいつも本気だ。 この人物が生きているように演じたい。 でも経験が多くないためどうすればいいか分からない時も多い。
そんな時はそのまま任せてしまう。 現場で感じるままに、流れていくままに。
そのように与えられたピースを合わせてみれば、パズルが完成されているのではないかという考えで。

-声や発音、発声が聞きとりやすい。

=努力の結果だ。 二十歳初めまでは声が軽くて浮いていた。
先輩たちの演技を見ながら声が与える力が大きいということを知るようになり、長い時間持続的に磨かなければと思った。
声や発声法は一晩で変えることができるものではないから。

'私はこのように努力しています'と言うのが恥ずかしいが、この仕事をいつまでも上手くやるために努力を続けている。

-ハン・ジミンだけでなく、<保健教師アン・ウニョン>のチョン・ユミ、<まぶしくて>のキム・ヘジャ、<安市城>のチョ・インソンなど特に年上の女優たちとケミストリーがいい。
一人で目立ちたいという欲求が見えずに調和を成す余裕が目立つ。

=先輩たちに過分な愛を受けてそのようだ。 新人である私をただ好きになってくださって世話をして褒めてくださった。
キム・ヘジャ先生も未熟な私にいつも'上手、上手'と言ってくださったが、そんな時はその心に報いる後輩にならなければと考えるようになる。

もちろんキム・ヘジャ先生と演技することに難しさを感じないはずがないだろう。
初めて<まぶしくて>の台本リーディングをする時は心臓が裂けそうだと思った。
いや裂けてしまった(笑)'なるようになれ'とリーディングを終えたが、現場では無条件にキャラクターに没頭した。

状況に没入するが得意な方だが、そのためにキャラクター対キャラクターとして演技できたようだ。
私が上手くやったというより、周囲が動揺せず気楽に演技できるように作ってくれた。 
いい人たちと仕事をすると私もやはり光が出る。 心をひとつにして作品を作ればみんなが輝く作品が出来ることを最近感じた。

-チームワークや責任感を重要だと考えるのは中学生の時にバスケットボール選手生活をしたためなのか。

=チームでするスポーツをして自然にそのようなマインドができたようだ。
バスケットボールするときも一人で目立とうと、パスしなければならないときにパスせずにドリブルすればチーム全体が厳しくなる。

得点、パス、アシスト、リバウンドなど自己の記録に向けて欲を出す人がいたら難しい。 試合に勝っても気分が良くない。
バスケットボールをしていた時、監督にうんざりするほど聞いた話が'一つにならなければいけない'だった。

-バスケットボール選手とモデルの仕事をし、背の高い同世代の集団に属していたので自分では大きな背や外見のために特別に注目を受けていると感じられなかったのかもしれない。

=スポーツする時は平凡な身長だった。 バスケットボール部の高校生たちは195cmぐらいだったから、いつも見上げていた。
そのためか私が小さく感じられた。 その時の気持ちがまだ残っている。

人間が小さい。 心の中の器は大きいと思うが、そう思いながらも小さい。
ゴムの器のようだ。 (笑)ゴムで作られた器。 何を盛るかによって大きくもなり小さくもなって。

-若くして人気を得れば誘惑に陥りやすく、適当に安住したい気持ちも持つだろうに、体と心の健康をうまく維持しようと努力するようだ。 健康な機運がある。

=この仕事をする前まで大変な瞬間が多かった。 しかし何でも乗り越えられると思ってここまで来た。
もし私に健康なエナジーが感じられるなら、もっと一生懸命に成長しようとする姿が見えたなら、それは母の影響が大きいと思う。
母親のためにここまで来ることができた。

怪我でバスケットボールをやめてモデルの仕事を始め、モデルをしていて偶然に演技もすることになった。
演技をするようになるとは想像もできなかったが、今は俳優という職業があまりにも大切だ。 演技を始めながら10年後の目標を立てた。

10年後には人々に共感を与えられる俳優、ナム・ジュヒョクではない作品の中のキャラクターとして記憶される俳優になりたい。
その目標を実現するまで10年を定め、今はその過程を黙々と通過している。 

元記事と画像の出所:(cine21)
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犬童一心監督のTwitter

昨年の韓国版「ジョゼ」公開時に犬童一心監督がジュヒョクさんのことをツイートされていました。
たくさんの俳優と仕事をされる監督さんは人柄までよく見てらっしゃいます。

感想

ジュヒョクさんが先輩たちに愛されるのは人気に驕らず、本物の俳優になろうと努力している姿勢が感じられるからだと思います。
韓流スターではなく俳優として大成して欲しい人だと感じました。

インタビューの中でジュヒョクさんが「ジョゼ」原作の犬童一心監督と妻夫木聡さんに会う予定があったことを話しています。
映画関係者が事務的にセッティングしたのではなく、ジュヒョクさんが犬童一心監督に挨拶をしようと思って連絡をしていたそうです。

新型コロナウィルスの影響で実現しませんでしたが、ジュヒョクさんの誠実さは監督にちゃんと伝わっていました。
日韓の映画人が国を越えて交流されているエピソードを知ると嬉しくなります。
これからも「いま会いにゆきます」や「ジョゼ」のように互いをリスペクトする素敵なリメイク作品が誕生するといいなと思います。

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