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「ジョゼ」ハンジミン&ナムジュヒョク 韓国版マリクレール 2021年1月号【インタビュー訳しました】 

 本ページはプロモーションが含まれています

こんにちは、いずみです。映画専門誌のcine21は記事メインで読ませるスタイル、マリクレールは画像を眺めるファッション誌と思っていたのですが、今回はcine21が負けてます!

マリクレールは雑誌の発売前から素敵な画像とインタビュー記事が惜しげもなくネットに公開されていました。かなり長文になりますが、最後までおつきあいいただけると嬉しいです。

※この記事は2020.12.20に姉妹ブログで書いたものを移動し書き直しました。

 

 

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marie claire KOREA 2021.January インタビュー記事

WISH YOU WERE HERE

映画〈ジョゼ〉で'ジョゼ'と'ヨンソク'として再び会ったハン・ジミンとナム・ジュヒョク

あなたがいた時間、今はあなたがいないこの場所。

 

ジョゼ ハンジミン ナムジュヒョク

 

ジョゼ ハンジミン ナムジュヒョク

過去に対する誤解で体をすくめたまま自分だけの世界で暮らす'ジョゼ'とそんなジョゼが生きる世界の扉をゆっくりと慎重に開けてくれる'ヨンソク'。

映画<ジョゼ>はそれぞれの世界で暮らす二人が出会って互いを理解し、いとおしんで愛を分かち合う時間を描く。

花びらが散るのは花が死ぬことでもあるが、春が織り成す最も美しい風景のようにジョゼとヨンソクが交わす愛の終わりは寂しいが、人生のどの瞬間にでも突然登場してしまう記憶として残る。

捨てられたものたちが新たな使い道を探すジョゼの家とジョゼが勇気を出してヨンソクを呼び止める路地で、2人は美しい時間を作っていく。

どこかで依然として花様年華の時間をふと思い出しながら人生を上手に生き抜いているジョゼとヨンソクを俳優ハン・ジミンとナム・ジュヒョクが演じた。

 

シナリオで初めて会ったジョゼとのヨンソクの第一印象はどうですか。

ハン・ジミン ジョゼは自分だけの世界に生きています。 けれどその世界が限定的ではなく、本やウィスキーを収集して独自の世界を構築して行きます。

そんなジョゼの世界が気になって、その世界に入ってみたかったんです。

ヨンソクという人物は就職を控えた若い青年で不確実な未来に対する不安が感じられます。ジョゼとヨンソクの関係で見せる素直な姿が現実に接しているでしょう。

ナム・ジュヒョク ジョゼは自分だけの世界があります。 その中でのヨンソクに会って互いのすべてのことを共有して理解して尊重し、だんだん心を開いて行きます。

ヨンソクはとても現実的なキャラクターです。 彼に起きている一連のことは特別だが、その特別さが飛び出して見えず日常と隣り合っていることを願いました。

ジョゼに対するヨンソクの気持ちはこのようなものでした。 ジョゼの足にどのようなことも結び付けたくない気持ち。

外の世界に出たジョゼの足に絶対汚れをつけたくない気持ちでのヨンソクを演じました。

 

ジョゼとヨンソクは、互いに正反対の地点にいる人物でもあります。

ジョゼはフランソワーズ・サガンの小説の主人公の名前を自分の名前だと言ううほどキャラクターが独特です。

一方、ヨンソクは同じ年頃の他の人たちのように就職を準備している平凡な人物ですね。

共通部分がないように見える二人が作っていく話が説得力を持つためには、人物たちが持った序詞が重要だったと思います。

ハン・ジミン ジョゼには心の傷があります。 そのために世界に向かう扉を閉めます。

ヨンソクに会う前、常に閉ざされた心で過ごしたジョゼの心を推し量ってみようとしました。

人に接する方式や行けない世界をまるで行ってみたかのように表現するジョゼの言語がぎこちなく感じられる時もありました。

ジョゼは言語が特別な人です。 表情や雰囲気で伝えなければならない部分も多かったんです。 自分の感情をうまく表現する人物ではないために台本に書かれた文章の裏の感情をどの部分まで表現するか決めるのが重要でした。

その部分について監督と多くの対話を交わしました。

 

キム・ジョングァン監督と劇中人物に対する考えの接点を簡単に見つけましたか?

ハン・ジミン いいえ。(笑)初め私と(ナム)ジュヒョクさん、監督この三人がリーディングをしました。その時、各自が考えたジョゼが違いました。

合わせていく過程で意見の相違もあったんです。 ジョゼが人生をどのように見ているかについて監督が考えをおっしゃると私は私の意見を話しました。

ジョゼは自分だけの趣向がはっきりしているために人生を眺める方式がもっと豊かだと思ったんですよ。

そのようにして監督と意見を合わせて行ったが、いざ現場の空間に入るとその中で感じる気がまた違いました。

空間からも影響をたくさん受けました。ジョゼは私が今まで演じた人物の中ではっきりと定義するのが一番大変でした。

それで難しかったが、そのために作業過程が面白くもありました。

ナム・ジュヒョク ヨンソクは大学卒業を控えた就活生であるため不安定な現実を生きていて、近づいてこない未来に対する恐れも大きいです。

しかし現実的な部分を離れ、何よりも善良な気持ちでこの世を生きている人物として描いてみたかったんです。

ハン・ジミン これに付け加えるなら、そんなヨンソクの善良な心のためにジョゼとの出会いが始まります。

ヨンソクは倒れているジョゼをそのままにして通り過ぎられない温かく善良な人です。

 

<ジョゼと虎と魚たち>を愛する人が多いから原作の話を省くことが出来ません。 たくさんの部分が変わっただろうが、原作そのまま維持したかった感情線と反対に全く違う地点が何か気になります。

ハン・ジミ原作をかなり前に見たが、映画の撮影に入る前にもう一度見ることはしませんでした。

キム・ジョングァン監督のシナリオに現れたジョゼをきちんと描いていくことに集中しようと思いました。 <ジョゼ>編集本を見た後、原作をもう一度見ました。

2つの映画の共通点は一生懸命生きていた男性主人公はある日偶然にジョゼに出会って、だんだん近づきながらいくつかの感情を経験することになるという点くらいです。

恋を始める際のドキドキする気持ちとそれと同時に感じられる未来に対する恐れ、愛に対する不安感があるが、選択するために勇気を出したわけです。

そして二人が出会って恋している間、ひたすら熱くなるより現実を考えなければならなかった状況。

そんな感情を繊細に描いたというのが2つの映画の似た部分です。

一方、原作に別れる過程が詳しく書かれたなら、<ジョゼ>は恋するようになるまでの過程をもっと大切に描きました。

ナム・ジュヒョク ふと<ジョゼ>と原作は色が違うという気がします。

原作が日の出の前、夜明けに見られる濃い青色なら<ジョゼ>は冬の朝、日が昇る頃の寒さの中で感じられる暖かい色感が思い浮かびます。 冷たい気が漂う黄色です。

元記事と画像の出所:marieclairekorea  画像は一部のみ引用
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ジョゼ ハンジミン ナムジュヒョク

 

ロマンスドラマというジャンルで重要なことは二人の人物の交感だと思います。 俳優たちのケミも感情に多くの影響を及ぼすでしょう?

ハン・ジミン 本当は見知らぬ人と長く目を見ながら話をすると楽ではないでしょう。

ドラマ<まぶしくて>を撮影するとき私がジュヒョクさんにとって目を限りなく見つめながら話しても楽な相手になることを願いました。

前作でこのような作業をしたためか、今回は楽な関係から撮影を始めることができました。

撮影序盤には私がジュヒョクさんに質問をたくさんしました。<ジョゼ>に対する不安感からなのか、たくさん聞いてみてその度にジュヒョクさんは率直に答えてくれました。

<まぶしくて>のときと反対に私がジュヒョクさんに頼って意見をたくさん聞きました。

そしてヨンソクと共にする場面では私が画面に登場しなくても私の感情を100パーセント伝えたかったんです。

ジュヒョクさんに演技だけでなく、現場で感じる負担感についてもたくさん打ち明けました。 私の悩みをすべて話すことができる相手役でした。

相手役の前でうまくできない姿を見せたくなかったり、NGが出たら恥ずかしいこともあるが、今回の現場では全くそうではなかったです。

あ、急に相手役の俳優を称賛する回答になってしまいました。(笑)作品と演技だけでなく、人生についても気兼ねなくたくさん話を交わしました。

おしゃべりでぎっしり詰まった現場だったんです。 そんなふうにいっぱい話をしても常に話すことが多かったです。 

 

お互いにたくさん支えられた現場だったようです。

ハン・ジミン こんな日もありました。 ひときわ演技がうまく解釈できない日でした。 間違いなくすべて注ぎ出してもできなかったようでした。

撮影が終わった後にお酒でも一杯やらなければならないような気分だったんです。 ところがジュヒョクさんもちょうどそんな日だったんです。

その日の私の気分とは違って特別にきれいだった空の色もありありと思い出します。 

ナム・ジュヒョク 不思議なことに私もその日の撮影が大変でした。

ヨンソクについてたくさん悩んで勉強したし、現場でも気楽に演技したのに妙にその日はいろんな感情を演じてみても確信が持てなかったんです。

ハン・ジミン 面白いのは、その日は私もジュヒョクさん目を見ているが、ヨンソクの目ではなかったんですよ。(笑)

私たち二人ともその日はジョゼとヨンソクではなかったんです。 私がごめんと言いました。

ジョゼがエネルギーをうまく伝えてあげなければならないが、そうできなくて今ジュヒョクさんが大変なんだと。 それだけ相手の温度を感じたということでしょう。

ナム・ジュヒョク 密度高く完成したい場面だったが、ヨンソクとして没入できないようだった。

そんな気分を感じたくなくて熱心に準備するんですが、理由が何なのかよく分からなかったんです。

その日お酒を飲みながら互いを応援しはしませんでした。(笑)それぞれ愚痴ばかり言いました。

 

キム・ジョングァン監督のロマンス映画という点も<ジョゼ>を期待させます。 何よりも空間と対話の方式が気になるが、監督と現場で最も多く交わした対話の内容は何ですか?

ナム・ジュヒョク 今回の現場で一番記憶に残るのはコミュニケーションそのものです。 コミュニケーションして作品を作って行きましたね。

演技には正解がないじゃないですか。 だからたくさんの場合を想像して見ることができたりもして。

作品に対する多くの話を交わしながら作っていく過程が本当に良かったです。

ハン・ジミン 私はジュヒョクさんと状況が少し違いました。 ヨンソクという人物をジュヒョクさんが演じながら監督も早くから楽になりました。ジュヒョクさんがとても早く'ヨンソク化'したんですよ。

生まれつきの気質自体が尖ったり、感情の起伏が激しくなくてヨンソクと似ている点が多かったため、監督もヨンソクについては安心して進む部分が多かったです。

一方、ジョゼについてはもう少しディテールの意見をくれました。 撮影序盤にはそのような点が難しかったです。

そして新しい経験もたくさんした作品です。 監督はとても繊細な方なので光を活用する方式も特別です。

例えば映画<夜を歩く>で人がまるで影のように見えるカットがあるじゃないですか。 人物は黒い色になって背景だけ見える。

そんな場面が<ジョゼ>にも登場します。 音にも敏感で、私たちだけで話をしていて他の人たちは聞くことができない音をキャッチします。

そのように周辺の小さな音まですべて表現したがりました。 犬の鳴き声、鳥の声、職員たちが外で話す声まで日常のさまざまな音が場面を作り上げる要素になります。

 

ジョゼが多くの非凡な面を有しているのに対してのヨンソクは現実でよく見かけそうな人物です。 そのような点が俳優として演技するには大きな宿題だと思います。

ナム・ジュヒョク とても難しかったです。 ヨンソクが実際にすぐ私たちのそばに暮らしている人みたいに見えるように演技したかったんです。

映画ではなくドキュメンタリーに存在する人のように。 それで先輩俳優たちの20代の演技をたくさん探してみました。

私が今まで多くの作品には出演していないが、演技をしてみるとある瞬間自ら自分に閉じ込められているように感じられる時があります。

だからヨンソクを演じ切るために、それなりに悩みが多かったです。 先輩たちの過去の作品を見てどうしてあんなに自然に演技するのかと思ってとても驚いて。

ハン・ジミン ジュヒョクさんが自分のものとして作るために勉強をすごくたくさんするタイプです。

ジョゼは特色が強いキャラクターなので私にとって宿題であって、一方のヨンソクはそうではなく難しかったでしょう。

ある日、私の撮影がない日に現場の感覚を身につけるために撮影現場を訪れたら現場でジュヒョクさんがヨンソクになっていました。

アクション映画でなくても自然に体を使って出て来る演技をしていたんです。 歩けないジョゼはほとんどの感情を座ってまなざしと言葉で伝えなければなりません。

今回の作品で最も難しいことの一つでした。 ヨンソクを見るとき込められたジョゼの感情が何なのか知ることが私にとって最も大きな宿題でした。

ナム・ジュヒョク でも私はその目を見た時、感情が全部感じられました。

 

ハン・ジミンという俳優がジョゼを、ナム・ジュヒョクという俳優がヨンソクを演じたことによって、どんな人物が完成されたと思いますか? 

ナム・ジュヒョク 孤独で大変だが、その中に存在するジョゼだけの世界とまなざしをジミン先輩だから完成することができたと思います。

現場が怖くなかったのはジミン先輩の目だけ見ても演技をうまくやりこなすことができると信じたからです。 先輩はジョゼそのものでした。

ハン・ジミン ありがたい。(笑)ジュヒョクさんがヨンソクを演じたため、20代の若者が持つ透明感と爽やかさがさらにうまく描けました。

ジョゼに向き合う時の素直で飾り気のない心がナム・ジュヒョクという俳優を通じてよりよく表現されたのではないかと思います。

ナム・ジュヒョク 今までたくさんの良い先輩たちと撮影しました。 いつも100%を尽くしてくれる先輩たちと演技しながら私もやはりそのような俳優にならなければと決心しました。

ひとつの作品を一緒に作っていくために私が出ないシーンにも全てを込めなければなりません。

特に演技することがしんどかった日は私が本当のヨンソクになったのではなくてもジミン先輩が最善を尽くして演技してくれる姿を見ました。

良い先輩たちと一緒に良い作品に参加して良い現場がどんなものなのか感じました。 常にモニターの外でも最善をつくす俳優になりたいです。

 

<ジョゼ>を思い浮かべて一番先に浮上する感情は何ですか?

 ハン・ジミン ひりひりした痛みです。 <ジョゼ>は声を上げて涙を流す映画ではありません。 けれど見たら考えることが多くなります。

私が<ジョゼ>を選択した理由はジョゼとヨンソクがどこかで生きているようだったからです。

ヨンソクのおかげで外の世界に出る勇気が生じ、さらにもう一歩出るようになり、世の中に対する態度が変化して成長したジョゼは間違いなくちゃんと生きているでしょう。

そんなジョゼが私には心がひりひりします。 その愛と勇気、別れについても学んだことが多いです。

果たして私ならあんなふうに生きて行けるだろうかという質問をするようになるでしょう。 たぶん私はジョゼのようにやり遂げられなかったと思います。

ナム・ジュヒョク 私は淋しいです。 あまりにも違う世界にいた2人が出会って交わした数々の会話、ヨンソクがジョゼに言った言葉の中で守れなかった言葉、そういうもので胸が痛いです。

しかし振り返ってみると幸せという感情も残っています。 ただ楽しくて感じられる幸福ではなく、多くの感情を経験してさまざまな状況の末に来た幸せのような感じです。

ハン・ジミン 私にとって<ジョゼ>は成長痛を経験した時間でもありました。

作品を終えて私の人生で演技に対する部分と私自身に対する考えをまるで成長痛のようにたくさん経験しました。

作品の余韻のせいだけではなかったようです。 演技に対する恐さが再び出来たんですよ。 別れによる寂しさだけを残したくなかったです。

間違いなく幸せだった記憶もあるから。 このような感情を映画でよく表現できるのか分からなくて怖かったです。

ひょっとしたらこの作品を愛しすぎて不安だったのかも知れないです。 様々な感情が複合的に含まれていて、成長痛を経験した作品であるようです。

 

この映画を見た観客とどんな感情を共有したいですか?

ナム・ジュヒョク 観客と多くの会話を交わしたいです。 映画の中のシーンと感情についてたくさんの話をしコミュニケーションできることを望みます。

ハン・ジミン ジョゼの愛と言語を限定して表現することが困難です。 彼らの愛がどうだったと規定することも難しいです。

私も彼らの恋や別れに対する観客の考えを聞きたいです。 ジョゼとヨンソクの愛を一言で明確に定義するよりは長い余韻を共有してくれたらと思います。

恋をしても日々相手に対する感情が違うじゃないですか。好きでも憎くなってまた不安になりもして。

<ジョゼ>はそんな多様な感情を吟味しなければならない映画のようです。 観客たちにその感情の余韻が長い間残ればと思います。

 

元記事と画像の出所:marieclairekorea  画像は一部のみ引用
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「marie claire KOREA」のサイトに素敵な画像が満載

元記事には画像が多くて全部はご紹介できていません。
素敵な画像が満載の「marie claire KOREA」サイトでたっぷりご覧ください。

www.marieclairekorea.com

 

マリクレールのインタビューは想像以上のボリュームでした。

引用部分は原文のスタイルに合わせましたが、そのままでは見にくいのでジミンさん、ジュヒョクさんのコメントを色分けしています。

〈花様年華〉とは「人生で最も美しい瞬間」という意味の込められた言葉だそうです。BTSのアルバムタイトルにも使われているんですね。

 

韓国版「ジョゼと虎と魚たち」10/29から日本で公開中

韓国映画「ジョゼ」は10月29日から日本で公開中です。地域によってはまだこれから上映されるところもあります。
メジャーじゃない映画館が多いのが残念です。私は見に行けそうにありません。

公式サイトはこちらです。

movie.kinocinema.jp


www.youtube.com

 

最後までお読みいただきありがとうございました。
よろしければクリニックお願いします。

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いずみ